各位
お疲れ様です、夏目です。
今回は表題の件につきまして、以下の内容をお送りいたします。
1.今回の改定が「改悪」であると考える理由
2.改定後にViewカードの年会費の元を取るには年いくらの利用が必要か
3.別カードに乗り換える場合の乗り換え先候補
4.総括
1.今回の改定が「改悪」であると考える理由
まず、表題の件につきまして、以下の改定が発表されております。
[参考]Web明細ポイントサービス終了と新しいWeb明細ご利用特典のご案内
[参考]Web明細ご利用特典の詳細
上記の改定につきまして、私は「改悪」であると考えます。
以下に理由を説明します。
まず、以前はWEB明細利用で無条件で毎月50ポイントが付与されました。
しかし、改定後は抽選となり、その期待値はおおむね下記のようなものになると試算しており、改定前と比較して「改悪」であると判断しています。
改定前:1カ月50ポイント
改定後:3カ月に一度、抽選でポイント付与
(1)一人当たりの分配ポイントで計算
10000ポイント…100名
1000ポイント…3000名
会員数を500万人として、一人当たり何ポイントになるか計算すると、
{(10000×100)+(1000×3000)}÷500万=0.8
3か月で0.8ポイントなので、1カ月で0.8÷3=約0.27ポイント
(2)当選確率を計算
①10000ポイントが当たる確率
100÷500万×100=0.002%
②1000ポイントが当たる確率
3000÷500万×100=0.06%
⇒①と②を足しても0.062%と極めて低確率のため、当選はほぼ期待できない。
[会員数参考]JR東日本、JRE POINTが3.5%還元で貯まるSuica&クレジットカード「JRE CARD」発表会
上記の改定後の試算はほぼ全会員がキャンペーンにエントリーした場合で試算しているため、エントリーする会員が少なければその分一人当たりの分配ポイント、当選確率は上がりますが、たとえ100万人しかエントリーしなかったとしても、結果はさして変わりません。
(1)一人当たりの分配ポイントで計算
{(10000×100)+(1000×3000)}÷100万=4
3か月で4ポイントなので、1カ月で4÷3=約1.33ポイント
(2)当選確率を計算
①10000ポイントが当たる確率
100÷100万×100=0.01%
②1000ポイントが当たる確率
3000÷100万×100=0.3%
⇒①と②を足しても0.31%と未だに極めて低確率のため、当選はほぼ期待できない。
上記の試算から考えると、WEB明細ポイントは消滅したものと考えるべきと思慮します。
※そもそも上記の試算の仕方がおかしいなどありましたら、ご指摘願います。
2.改定後にViewカードの年会費の元を取るには年いくらの利用が必要か
それでは、WEB明細ポイントを抜きにして考えた場合に、Viewカードの年会費の元を取るには年間いくら利用する必要があるのか考察します。
なお、年会費が無料のビックカメラViewSuicaカードは考察の対象外とします。また、ルミネカードはルミネでの利用が常時5%オフになる独自の特典があるため、こちらも考察対象外とします(年3万円以上ルミネを利用する場合、年会費をペイできます)。
■パターン別の試算表
年会費:524円
還元率:通常利用…0.5% VIEWプラス利用…1.5%※
パターン | VIEWプラス利用額 | 通常利用額 | 合計利用額 | 合計ポイント | 備考 |
ポイント3倍対象のみ利用の場合 | 35,000円 | 0円 | 35,000円 | 525ポイント | 普段使いは別カードを利用している場合を想定 |
ポイント3倍対象と1倍対象を併用の場合 | 17,500円 | 52,500円 | 70,000円 | 525ポイント | 普段使いとの兼用を想定(双方で同等のポイントを獲得する想定で試算) |
ポイント1倍対象のみ利用の場合 | 0円 | 105,000円 | 105,000円 | 525ポイント | メリットがないので、別カードへの乗り換えを検討して下さい |
[参考]VIEWプラスでポイント3倍:ビューカード
定期券など、ポイント3倍対象のみ利用の場合は35,000円以上の利用で年会費をペイできる試算です。
それ以外を併用する場合は、割合によるので、下記サイトで個別に試算する必要があります。
[参考]1年間に貯まるポイントを簡単チェック!:ビューカード
3.別カードに乗り換える場合の乗り換え先候補
①ビックカメラViewSuicaカード
Viewカードと同じようにオートチャージなどの利用が可能で、年一回の利用で年会費無料となります。
ただし、定期券機能がないという致命的な欠点があります。
②PASMO搭載クレジットカード
ToMeカードなど、PASUMOが付帯したカードです。PASOMOオートチャージ、PASMO定期券など、Viewカードと大体同じようなことができます。JRより私鉄を利用するという場合には選択肢として挙がってくると思います。
しかし、例えばToMeカードでJRを利用してもメトロポイントは貯まらないので、JRユーザーにとっては使い勝手はいまいちかもしれません。
[参考]カードを作る
[参考]【専門家が解説】PASMOで便利なおすすめのクレジットカード厳選8枚
③楽天カード
楽天ペイとSuicaが連携し、楽天ペイでSuicaの発行やチャージができるようになりました。楽天カードから楽天ペイのSuicaにチャージすることで、楽天ポイントを貯めることができます。楽天ペイのSuicaへのチャージのたびに楽天ポイント(200円につき1ポイント)が貯まります。
楽天経済圏を利用するのであれば、選択肢になり得ると思います。
ただし、オートチャージや定期購入はモバイルSuicaを利用する必要があります。
4.総括
それなりの額のJR定期券を利用している場合には、Viewカードに替わる有用なカードは今のところないのではないかというのが私の見解です。
今回の改悪は、乗り換え先があまりないということを見越してのものかもしれません。
ただし、定期券の金額があまり大きくなかったり、JR以外の私鉄も割と利用するといった場合には、PASMO対応クレカであったり、楽天ペイのSuica連携が始まったことで、楽天カードも選択肢としてはありではないかとも思います。
私個人は定期券の額がそれなりに大きいので、なんとなく悔しい気はしますが、Viewカードの利用は今後も継続します。とはいえ、今後他のカードに乗り換える余地が出てこないか、継続してウォッチしていきたいと思います。
以上、宜しくお願い致します。