今アサインされている新規クレジットシステム開発の設計・開発工程について書いていきます。
前回はこちら⇒【初めてのシステム開発】②要件定義編
//設計・開発工程について
基本設計⇒詳細設計⇒開発の流れで進みます。
この辺の工程から、徐々に修羅場化していきます。
(1)基本設計
基本設計では、新システムの要件定義書と、現行システムの基本設計書を元に、新システムの基本設計書を作成していきます。
//基本設計の思い出
・本社に戻る。
・まだ業務のこととかあんまりよく理解できてなかったんだけど、取引フローとかの設計書作ることになった。業務全般の流れわからんと作れないんだが、当然ほとんどわからんので、先輩達に聞きまくって何とか作ってた。この時期からだんだん忙しくなってきて、皆あまり構ってくれなくなってきた。
・一部取消という名の魔物。流れが複雑すぎます…
これのおかげで初めて土日出る羽目になったから絶対忘れない。
・前のシステムを元に作るわけだが、その設計書が雑過ぎて理解できないことも…
・中堅の先輩が突然の移動。今までノータッチだった機能の設計を急遽引き継ぐ。
・設計書に自分の名前が載るという嬉しさと、責任感。
(2)詳細設計
基本設計書を元に、機能ごとに詳細設計書を作成します。
PL/1での開発では、.pl1という拡張子のファイルにコードを書き込み、コンパイルすることで.objという拡張子のファイルが生成されます。さらに、複数の.objファイルをバインドすることで、.pmという拡張子の実行ファイルが生成されます。
この.pmファイルを1つの機能として、現行機能に対する修正点や新機能を設計書に整理していきます。
//詳細設計の思い出
・2つ上の先輩、担当機能の設計の終わりが見えず泣き出す。
・徐々に人が増え始める(協力会社さんからの増援)。
・私はWEBサイトからのキャッシング申し込みのチェック機能とか担当してた。
クレカのキャッシング利率高過ぎませんかねぇ…(年率18%とか!)
(3)開発
実際にがっつりコーディングするのはこの工程です。
まずエクセルに現行と新規のコードを日本語チック(コードを無理やり日本語の文章にしたような感じ)に書いていき、それをプログラム設計書として、実際にコーディングしていきます。
//開発の思い出
・修羅場の始まり。終電が定時と化す。
・256とか1024とか、2の累乗倍がすぐ出てくるようになる。
・2つ上の先輩、最高難易度のプログラムを担当、カオスすぎて再び涙する。
・自分の担当のプログラムの納期が間に合わない…!⇒↑の先輩に泣きついてなんとかしてもらう。先輩流石っす。先輩に甘えるのは新人の特権…
・終電も逃すと深夜バスとかタクシーとか、ネカフェ泊まったり、秋葉まで行ってメイド喫茶で飲み明かしたり…
・多くは前のシステムの改修。そして、既存のバグがボロボロ出てくる…
・コンパイルが通らなくて疲労困憊る。
・30年前に書かれた謎のコードがあり社内の人に聞きまわるも、結局わからず…
・何をまかり間違ったか上司+偉い人と秋葉のメイド喫茶に飲みに行き黒歴史と化す。
//おまけ
とある鉄道系システム会社のお話。
実際こんなひどい案件はないだろうけどw
普段何気なく使っているシステムの裏には、数多のエンジニアの汗と涙があるのです…
ちなみに、こちらの動画、クラウドファンディングで寄付を募集中とのことです。
寄付を行うと、協賛として名前を載せてもらえたりするみたいです。
次回に続きます⇒【初めてのシステム開発】④テスト編